サイーファケバブアンドビリヤニ＠六本木　「柔らかラムビリヤニ」

食えないものが入っているラーメンが嫌いだ

子供の頃から
明確にそう思っていた

ただでさえ食いにくくて
たいして美味くも思えない毛ガニとか
なぜに大人はこうも有難がるのだろう

まさかその毛ガニを
丸ごとラーメンに乗せてきたり
タラバも殻付き
ホタテまで殻付きの
大漁北海ラーメンとか

豪華だななんて思えるはずもなく
ただ気がフレていると
物心ついた頃には思っていた気がする

ひいては
殻付き海老のトムヤムラーメン
ぶち撒けられたしじみラーメンとか
このガラどうしろというんじゃい！！
いつだって叫びたくもなるというもの

いやしかし
どうしてラーメンの話をしているのか

今日のところは
再びビリヤニのお話でした

先日のビリヤニに
ちょいと疑問を抱いていた矢先
六本木ダントツとのオススメを頂いて

オマケに
もひとつご紹介頂いた
稲荷町のビリヤニも

値段の違いこそあれ
メニューのイキフンから
関連店の香り濃厚

お店の入り口で店員が
仁王立ちでコチラを睨んでいたりとか
好感接客のオイニーも
濃厚に嗅いだワケだけど

ココは思い切って
突撃してみるしかないでしょー

って
空いた店内にも関わらず

入口近くの
両サイドお食事中のテーブルの間

狭いところに
ねじ込まれそうになるのを断って
なんとか奥に転がり込みながら

やはりこの店員
フツーじゃないホスティリティ
もといホスピタリティ

いやしかし
飛び交う多国籍ランゲージ
外人さん率ヤケに高し

ジャパン一人の短パンスタイルは
実にオレだけだったけど

ハイ
こんなん出ました
柔らかラムビリヤニ

ヨーグルトじゃなくて
「ライタ」って言うんですね
ちょいと勉強してきました

ってこの間のは
明らかに野菜の入ってない
ライタじゃなくてヨーグルトでしたけど

こうやって炊いたのか
そう炊いたのを混ぜたのか

彩りカラフルグラデーション
放ってますのぅ

ちょいとビリヤニの炊き方
勉強したところによると

ムラにならないように
米とマサラを交互に重ねて炊くワケだけど

食感や彩りを楽しむために
ムラが残るようにかき混ぜすぎないでと
なんだか禅問答のような作り方

タレが混ざってないラーメンはイヤだけど
丼底から持ち上げた麺線に
タレが濃ゆく絡まっているとアガるという
あんな感じに似てますかね

なんて警戒せずに
一口喰らったときの衝撃たるや

ゴリッと噛み砕くホールスパイスに
口内で花火が上がるようなフレーバーラッシュ

ちょコレ
インドピラフやらの甘い概念君を
大きく超えてくるハードアタック

ぐわっ！！
このローレルも食えと！！

ゴリッ！！と
カルダモンもホール！！

ガリッ！！と
歯に挟まるクローブが取れないよー！！

でっかいラムが美味そうだけど

大方の予想通り
かじった奥歯が見事に欠け飛ぶ
エブリ塊エブリ骨付き

ガリッ！！
ゴリッ！！
バキッ！！
ブワッ！！
ツーン！！
ウワーン！！

ちょ
待ってくれ

街中華の五目チャーハン
割った卵の殻が全投入
チャーシューにはヒモが残っていて
ハムにはビニールが付いたまま
海老の殻は自分でムイてと
グリンピースは水煮じゃなくて生のを使ってます！！

だったらどうする！！アンタ！！

ぜーんぶ避けながら
上手く食えと言えるのか！！アンタ！！

ハイ
ぜーんぶ避けながら
上手く食うしかないのでした

ホールのスパイス
途中まで頑張ったけど
どうやら頑張らなくても良かったようです

おかげさまで
この午後いっぱい
胃袋熱くてタイヘンでしたよ

胃薬としてキイてることを
心から祈るしかありませんでした

いやしかし

美味いじゃ (ﾟдﾟlll) ないっスカ！！

鮮烈の極みとはこのこと

知らないカルチャーに
正面衝突したキブンでした

さっぱり食後のアイスコーヒーまで
どこぞスパイシーが
切れずにたなびいて

こりゃ
他人様においそれと
「美味かったから行ってみ」
なんて言えん　　　　　　　　　　　　　アチコチで言ったけど

そんな恐怖体験に
ワタクシもう当分はゴメンかも
なんて直後は思っていたのだけど

数日すると
思い出すんです

困ったことに
思い出してしまうんです

脳というより
舌がフルえて
思い出さざるを得ないというか

あの
ジャクっと辛い生玉ねぎで
また口直ししてーなー！！って
思い出してしまうんですよ