蒙古タンメン中本＠品川 品達　「冷し五目蒙古タンメン野菜大盛 単品麻婆」

なにかが心の中で
音を立てて崩れた
そんな気がしていた




辛さだけではなく
一千万円という意味でも




超えることが喜びと思えていた日々から
超えることが困難に思える日々を経て
超えることが苦痛に思える日々を迎えたりの
そんな現実もさることながら




むしろ
広がれば広がるほど
精神的濃度は薄まることを
あらためて知り




ポクッとした
吸いのあるサッポロ製麺から
プリッとした
寄せのない時代へ
シレッとした
すり替えもさることながら


なにかが心の中で
音を立てて崩れた
そんな気がしていた




こんなに空いてるんだ！！

驚きの店内は




どうしてだろうか
歓喜がない


まるで
チンピクの一つも起こらない
がらんどうの私の心を
そのまま画にしたかのようで




ちょっと待て
この美味しくなさぶりって
なんだろう


美味くないってより
旨味がない
それは昔から知っていたけど
昔は知らなかった空虚を感じている


心が
心を感じられず
さまよって
出られないでいる


オレか
オレのガワの問題か


きつねにつままれた様って
きつねがどうやってつまむんだ


噛むのか
先っちょんとこ
噛んでくれるんだったら
噛んだままでいてほしかったのに




もしかして
オレにも占い師
憑いていたりしたかも


黒から白へ
目覚めて裏返されるように


赤から白へ
今まさに
ピンクが白さを帯びていく